恋を失ってみた。 | 漏れ鍋の奇跡。

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~私の私による私のための妄想・幻想・真実日記~


A氏は、胸に堂々と秘めたる恋心を突発的に失ったが故に自暴自棄になり

「男らしさ」を追求しようとした、と

後に関係者に語った。



そんなわけで。

友人(乙女)と夜道を歩く時乗用車が後方より急接近した際に自然と肩を抱き、

後輩(乙女)の髪型が変わったことを褒めちぎり、

マイナビの広告の大塚愛嬢の髪型が自分の好ましからぬものにチェンジしたことに憤慨し、

バイト先の更衣室にて自分より以前に着替えた婦女子の残り香がとても素敵なことに大興奮し、

友人(雄)と女性にまつわるフェティシズムについて夜通し暑苦しく語り、

先輩(雄)と所望する車種及び改造に関して激しい議論を交わした。


そして男らしくもりもり食べたが、これは元々だった


A氏は、

「これは男らしさを極めたのでは!」

(専門用語ではktkr!という)

と確信めいてみたが、

先輩(雄)が、昨晩見た「男らしすぎる夢(dream)」を耳にしてドン引きし

その確信は水泡に帰した。


「やはり男らしさを追求するのは土台無理だ!

 しかし乙女ちっくでもない!

 どっちつかずだ!」


A氏は憤慨したが、その叫びはパルプンテの如く

虚しく夜空に響いただけであった。


そしてポルノグラフィティの新藤晴一氏が婚姻関係を結んだことによって

俄に失った恋心を今度は誰にぶつけようかと思案した。


「ううむ。しかし人妻ならぬ人夫か!

なんだか語呂がよくないがとゆーかそもそも意味が違ってしまうが、

なんだかそそるものはある!じゅるり!」


A氏は、口元にぎらりと涎を輝かしながら独りごち、

やはり新藤氏にこれからもどうどうと恋心を抱くことを

固く決意したのであった。



はるいちさん、ごけっこん、おめでとうございます。